後悔してたから
今週のお題「会いたい人」
私が子供の頃に虐待を受けていたのは、つらつら書いているけど、そんな私に特性との付き合い方、生き方を教えてくれた、とある大学教授がいたんだよ。
私が中学生の頃だったけど、
学校でもいじめられて、家でも姉や母親に言葉や身体的にも虐待を受けて、精神が崩壊気味だった時、"その特性はあなたのせいではない、素晴らしい人間だ"と言ってくださった。
学校をサボって死ぬ事を考えて街中を彷徨っていた私を呼び止めてくれて、初めて大学構内に入った。心理発達を研究しているとかなんとか、良く覚えていないし、名前も聞けなかった。もしかしたらお亡くなりになってるかもしれない。
"自分は他の人とは違う、何をしても失敗する。人の話を聞く事も、読み書きをすることも言われた事を理解する事も出来ない!
どうして人と同じ事ができないのか、自分でもわからない"
という事を延々と話した気がする。
教授は黙って聴いてくれた。母親のように、うるさい!黙れ!このキチガイ!なんて言わなかった。話終わるまで待ってくれたよ。
そして教授は、
『あなたが今、とても辛い環境はわかりました。今までとても頑張ってきましたね。家族にも分かってもらえない、そんな事があっていいものか。
あなたの特性は特別なもの、あなたの個性。これからもずっとお付き合いしていかなくてはならない、それはこの先も困難な壁になって阻むことでしょう。
ですがきっと実を結んで幸せになれます。無理に変える事なく、理解しない人は気にせずお過ごしなさい。それはあなたには必要がないから。
あなたの個性を大事に、あなたの特性は、出来ない事はあなたのせいではない。あなたは今のままで最高に素晴らしい人間ですよ。』
裏覚えだけど、こんな感じ。
また、死のうなんて考えないで!と言ってくださった。
…とても嬉しかった。
実の母親や姉には、死ねよ‼️って言われるのに、この人は死ぬな!と言ってくれた。
私が失敗を繰り返していても耐えられるくらいの力をくれた、恩人。
なのに名前も聞けなかったなんて、後悔しかない。
またお会いしたい。あの時のお礼がしたい。大人に怒鳴られなかった記憶がなかった私には、本心で感謝してるよ。